2012年度
きまぐれ読書


57 12/21 霧のソアラ 緒川怜
・2008年3月
・光文社
・図書館
・ロスから成田に向かう、ジャンボジェット機内に爆弾が・・・それが空中爆発!
全員の命は?・・・・・。
・数名の死者が出たが・・・無事、成田に到着。
・テロリスト、副操縦士、アメリカ空軍、航空自衛隊、新聞記者が入り組み、交わり・・・飛行機用語等ありましたが・・・底が浅いような気がしました。
・この本、日本ミステリー文学大賞の受賞作品で読みましたが・・・イマイチ。
56 12/17 密売人 ・2011年8月
・角川春樹事務所
・図書館
・作者得意の北海道の刑事が主人公の小説。
・ある日、3ケ所で転落死、水死体、車の炎上が発生、その3名は刑事と「エス」関係」の男性であることが判明、どこからその秘密情報が漏れたのか?
・その謎に迫るまでの過程と現刑事、元刑事、暴力団とが絡み合い・・・事件も終末を迎えるが・・・。
・書き急いだか?・・・人物心理がイマイチ!
55 12/12 悪果 黒川博行
・平成19年9月
・角川書店
・図書館
・大阪・今里署・暴力団犯罪対策係は6名、警部補、巡査部長(主任)その配下の堀内(巡査部長)と伊達のコンビが暴力団が開く「ばくち」の一斉検挙、キャバレー遊びは暴力団の支払う「甘い汁」や3流の業界新聞に情報を流し、金をピンハネしたり・・・警察内部の恥部が・・・明らかに・・・「ほんまかいな」?
・大阪が舞台で北、南、北新地、近郊の市等・・・地名も懐かしく、面白く読み終えました。◎の評価
・この本、警察小説としては・・・案外有名な本らしい?
54 12/3 死の扉 レオ・ブルース

・2012年1月
・創元推理文庫
・メール予約
・英国のニューミンスターの小間物屋で深夜、二重殺人事件が発生、ニューミンスター・クイーンズ・スクールの上級歴史教師」キャロラス・ディーン」が捜査に参加、推理を働かせるが・・・。
・自動車ベントレーに乗り、ときより「ハムレット」等のセリフを呟く、素人探偵の活躍は、古典の推理小説を彷彿させられました。
・ラスト、全員を集めて、推理の過程を解くのも・・・そんな「ひとつ」。
・面白く、読み終えました。◎
53 11/28 悪党は千里を走る 貫井徳郎
・2005年9月
・光文社
・図書館
・小心者で気はやさしい詐欺師×2名、犬を誘拐して、金を強請ろうとするが、飼い主の10歳の少年に感ずかれ、少年と一計を企てる。
・美人の女性も加わり、計画を練るが・・・突然。少年は誘拐され、詐欺師に電話がかかってきた・・・・????。
・奪い取った3千万円を山分け、1千万は少年に、1千万は強請った相手の夫婦に、残りを3人で分けたが・・・何に使ったかと言えば・・・子犬を買い、育てるとか?・・・これも少年の「思惑」とピッタリ!
・これは現代のの「おとぎ話」。(さわやかな語り口、読後も爽やかになりました)
52 11/22 TOKAGE
特殊遊撃捜査隊
・今野 敏

・2008年1月
・朝日新聞社
・図書館
・銀行員の3名が誘惑され、10億円と引き換えに釈放するとの、犯人からの電話があった。
・捜査本部と犯人との駆け引き、「TOKAGE]と呼ばれて単車を操る特殊遊撃捜査隊の活躍が始まる。
・最後に「狂言」と判明、高跳び寸前の犯人を逮捕で落着ですが、海外ミステリーの人物描写、設定を読みなれている私・・・には「ものたりなさ」を感じました。
51 11/12 夜を希う マイクル・コリーター
・2011年10月
・創元推理文庫
・図書館
・後味が良く、若い男女に希望があり、ラスト、父親の敵に拳銃を向けるが・・・
打ち殺さなかったのが・・・◎。
・「デヴインが戻ってくる」−−−父の友人から連絡を受け、フランクは「氾濫湖」に向かう。父を裏切った男を殺すために。だが途中で交通事故を起こしてしまう。相手の男は謎・・・しばらくして謎の美女と「デヴィン」のキャビンに滞在している二人・・・。
・車修理屋の娘とも絡み・・・謎が徐々に溶けて・・・小説も佳境に!
(全体に筋道がわかるのは・・・だいぶ進んでからで・・・こんな本も珍しかった)
50 11/5 シューティング・スター ピーター・テンプル
・2012年5月
・柏艪舎
・図書館(新刊)
・メルボルンが舞台、「帝国」とまで称される大財閥「カーソン一族」の少女誘拐事件に端を発する。
・身代金の運び屋として選ばれた男(フランキー・コールダー)は元陸軍将校、かつては警察人質交渉人を勤めたが・・・いわゆる「疲れたタフガイ」で今は「癒しを求めて園芸講座」に入っている。・・・繊細、頑固、責任感は強いがその報酬目当ての仕事で、ドンドン泥沼にはまっていく姿が憎めない!
・どうも翻訳の「うまい・へた」の問題か?本来のストーリーが悪いのか、散文的で読みつらく、本の筋に入りにくかったのが難!

・シューティング・スターとは「流れ星」
49 10/30
星月夜 伊集院 静
・2011年12月
・文藝春秋
・メール予約
・東京湾で上がった二つの死体、老人と女性・・・二人を結ぶのは?
・現在は成功して「顧問」の肩書きの男、過去の事件がクローズアップ、台湾人の友人との交流もからみ・・・終盤・・・これも・・・捜査する刑事の人間性も清張流!
・昔・・・松本清張の小説を好んで読んでいたが・・・これを彷彿させるような内容、読みやすい文で・・・アッと言う間に読み終えました。
・それにしても題名が「星月夜」とはロマンチック!
・読後評価・・・◎
48 10/28 迷宮の淵から ヴァル・マクダーミド
・2012年6月
・集英社文庫
・メール予約
・スコットランドク屈指の富豪の娘と孫が誘拐された、娘は殺され、孫が行方不明となったまま事件が「迷宮入り」となる。四半世紀近くたった現在、トスカーナのヴィラで一枚の人形劇団のポシターが発見されたのをきっかけに、富豪から再調査を依頼されたカレン・ピーリー警部補は同時に、22年前に消えた炭鉱労働者の捜索も担っていた。
・無関係に見えた二つの事件はやがて・・・。
・筋書きのもう一つは・・・子供が特異な病気になり、そのDNAを引きずる人の血液が必要になる・・・と訴える女性。(ラストでは無事、見つかり子供も助かるという明るい話で終わっていて・・・納得。
・600P以上の小説でしたが・・・面白く、文章の中に没入でき、意外に早く読み終えました。
・この作者の小説、今後も読んでみたいと思いました。
47 10/23 ピース 樋口有介
/

・2009年2月
・中公文庫
・メール予約
・予約から3ケ月待って本が来ましたが、待つ甲斐がありました。
・埼玉県北西部の田舎町、スナック「ラザロ」の周辺でひと月に2度もバラバラ殺人事件が発生した。被害者は歯科医とラザロの女性ピアニストだと判明するが、捜査は難航し3人目の被害者が・・・。
・県警ベテラン刑事は被害者の右手にある特徴を発見するが・・・。
・うまい。うますぎる。これはただものではない。・・・解説者の弁。
・たしかに・・・文章がいい。会話がしゃれている。人物が生きている。ストーリーにコクがある。(これらを堪能したければ・・・読むしかない!)
46 10/18 湿地 アーナルデュル・インドリダソン

・2012年6月
・東京創元社
・メール予約
・雨交じりの風が吹く、10月のレイキャヴィク。北の湿地にあるアパートで、老人の死体が発見された。ずさんで不器用、典型的なアイスランド殺人。
・「おれはあいつ」と殺人現場に残されたメッセージ、次第に明らかになる老人の隠された過去、レイキャヴィク警察犯罪捜査官エーレンデュルがたどり着いたついた衝撃の犯人とは?
・能腫瘍の遺伝子を引く親子、娘・・・それが婦女暴行による結果とわ?
日本人の常識としては考えられませんが・・・ここは北欧!
・この捜査官の家庭環境も「よろしくなく」捜査をしながら悩む姿に共感をおぼえ、やがて生まれてくる孫の名前に「ウイドル」と命名しますが・・・それも捜査中に知った不幸な女子から取るという・・・これは日本的。
・アイスランド・レイキャヴィクに行きたくなりました。
45 10/11 殺し屋
最後の仕事
ローレンス・ブロック
・2011年8月
・二見書房
・図書館
・アイオワ州の切手ディ−ラーの店で、ケラーは遊説中のオハイオ州知事が何者かに射殺されたとのニュースを聞く、引退を考えていた彼がアルと名乗る男の依頼を最後にしょうと、アイオワにやった来たのは数日前。やがてテレビに知事暗殺犯としてケラーの顔写真が映しだされる。
・今時、古風な「切手収集家」とは? アメリカは現在でも、「はやっている」とは
疑問ですが・・・。(ただ、切手をツマムのにピンセットまで携帯しているとは・・・プロですネ)
・ただ、ただ、手配写真の捜査より、逃げる・逃げる・逃げる様子はリアルで細やか、450Pの大部分はその様子ですが・・・後半、レイプ犯から救った女性との同棲生活、死亡したと思った相棒が生き延びていて、ラストは一気に動き出し、復讐の仕事もアッケなかった。
44 10/5 悪の変奏曲 トマス・マクスウル
・1988年11月
・早川書房
・図書館
・ボストンが舞台、恩師の娘と結婚した小説家を襲う、二転三転の犯罪サスペンス。
・妹(アンナ)殺しの罪で監獄にいた男性が刑期を終えて帰って来る。そこからこの小説のページが始まる。姉(キャロ)の証言が証拠だったが・・・。
・キャロを愛する小説家(チャーリー)が真相を暴きだすが・・・それが、まさか?
・女性の深層心理に迫る読み応えのあるミステリーでした。(◎)
43 9/30 沈黙の檻 堂場舜一
・2010年10月
・中央公論新社
・図書館
・時効を過ぎた事件、出所した男が週刊誌に詳細を暴露、その男が殺され事件を追う刑事(氷室)。
・その時の犯人と「おぼしき」男性の周辺を調べるが、著名人で、性格も良く、ボランテァ等の社会生活にも積極的にかかわり、慕われている事が判明する。
・刑事と男の性格も似て、人間的に厚意を抱く刑事の苦悩するが・・・ラスト、
事実を隠して事件は終結。
・これは是か?否か?(現実的にはあり得ないが・・・そこは小説・・・)
・よって読後の印象は◎。
42 9/20 冬そして夜 S・J・ローザン
・2008年6月
・創元推理文庫
・メール予約
・11月の深夜、警察署に呼び出された私立探偵ビル・スミスは甥のゲイリーと思わぬ再会を果たす。なぜニューヨークに来たのか話さぬまま、再び姿を消した甥を探すため、甥一家が住む町レンズタウンを訪れたビルと相棒のリディア
はアメフトの盛んな町が抱える歪と醜聞に、否応なく直面するのだった。
(アメフト部員であれば・・・なんでも許される?・・・日本では野球かも)
・事件は解決されるが殺された思われた女子学生は他殺なく、薬物販売の仲介をしていたとか?・・・真相は23年前の事件が絡んでいたとか?・・・で「あやふやな」解決でした。(読後は肩すかしを食ったような印象)
・この私立探偵、車内で聞くCDは「ブラームス」「バッハ」・・・。
・自宅にはピアノもある。
・相棒の中国系女性リディアとの関係が空気みたいな存在とは????。
・MWA最優秀長編受賞作。
41 9/11 緋色の記憶 トマス・H・クック
・1998年3月
・文春文庫
・メール予約
・ある夏、アメリカ・コッド岬の小さな村のバス停に、緋色のブラウスを着たひとりの女性が降り立った・・・・そこから悲劇が始まった。(美しい新任教師が同僚を愛してしまったことからやがておこる「チャタム校事件)
・校長の息子が回顧する事件の真相とは・・・・。
・1997年度MWA最優秀長編賞受賞作品。
・本作をつらぬく色は深い赤、緋色。読み込むほどに作者が入念に配していることがわかる。まさに「嵐が丘」のキャサリンとヒースクリフが交わした情熱の色であり、「緋文字」で知られる姦通の色、そしてもちろん「血」、あるいは「死」を暗示する色でもある。
・エリザベス・チャニング(美術教師)とレランド・リード(英語教師)の切ない・切ない恋愛「ものがたり」ですが・・・露骨な描写がないほど・・・2人の心情が迫ってきました。
・読書後の印象は◎。
40 9/7 機龍警察・自爆条項 月村了衛

・2011年9月
・早川書房
・図書館予約
(長い間、待つ)
・舞台は・北アイルランド・ロンドン・東京、登場人物は英国。中国、日本人と国際的・・・。
・近未来の兵器「龍機兵」を狙う、北アイルランド・テロ組織「IRF」との争奪戦を画いた小説で、国家を越える憎悪の闇は特捜部と契約する「傭兵」ライザ・ラードナー警部の壮絶な過去とつながっていた。
・現在の兵器、各種の銃の名前をチンプン・カンプンでしたが、波乱万丈、スリリングな展開を楽しみました。
39 9/2 壬生烈風
(幕末京都・守護職始末)
藤本ひとみ
・2012年3月
・中央公論社
・図書館
・会津藩の若者、2名が守護職の任務につき、新鮮組、長州、薩摩、土佐藩の躍動に翻弄されながら、「藩」や「日本」の中だけではなく、広い世界に「目を向ける」人間になるように・・・「佐久間象山」に諭される。
・合津気質の若者が・・・京都に来て、その時の著名人との交流も、まさに「文化」、「鉄は熱いうちに打て」です。
・長州の「蛤御門」からの敗走でページが切れました。
・天王山にある「真木和泉」の墓にも行きたくなりました。
38 8/20 神の左手
ポール・ホフマン
・2011年5月
・講談社
・図書館
・ひと言でいえば「ダークファンタジー、「嘘と偽りと裏切り、圧政の暗黒の世界」で繰り広げられる、少年たちの冒険物語。
・ケイル、ヘンリー、クライストの3人がそれぞれの個性を発揮、知恵を出して難関を切り抜けて行く話・・・にドキ・ドキ・ドキ、まさに手に汗。
・拷問やネズミの肉4を食べるシーンもありで・・・。
・「神の左手」とは・・・ケイルの事でした。
37 8/15 刑事魂 松浪和夫

・2011年4月
・講談社
・図書館
・県警本部長の娘が誘拐された。
・父親も警官でその父親が殉職、その意志を貫き、刑事になった男の「正義感」あふれる活躍が展開されるが・・・。
・誘拐犯との接触場所が二転、三転・・・自動車での追跡劇も、少し「ひつこい」描写だった。
・ラスト、警察機構の「裏金」と「本部長の失脚」で幕・・・正義は強い!(本の中だけにはしたくない?)
36 8/9 刑事のまなざし 薬丸 岳
・2011年6月
・講談社
・図書館
・短編「オムライス」「黒い履歴」「ハートレス」「傷痕」「プライド」「休日」と「刑事のまなざし」が収めれれた本・
・一人の刑事「夏目」、娘が連続通り魔事件の被害に合い、今は病院で寝た切り生活、犯人を追いかける人情味あふれる男の心情が胸に響きました。
・真夏日、心が洗われ、清々しくなりました。
35 8/2 氷の闇を越えて スティーブ・ハミルトン
・2000年4月
・早川書房
・メール予約
・アメリカ探偵作家クラブ賞受賞と聞き、読み終えましたが・・・イマイチの感想
・14年前、警官時代にローズという男に撃たれたときのものの弾が体内に残り、その残映を胸に抱いて生きてきたが、その「ローズ」からの手紙が届き、不気味な予告がなされる・・・脱獄したのか?
・詳細を追いかける私立探偵「マクナイト」でしたが・・・。
34 7/28 私立探偵
麻生龍太郎
柴田よしき
・平成21年2月
・角川書店
・図書館
・元警察官・・・の彼は・・・人情味あふれる人間で今は「しがない」私立探偵という設定が・・・面白い。
・しかも親しい男性「錬」はという名でその男とは「ゲイ」のとか?
・小さな市井の小さな調査をたのまれ、丹念に調査、それが大きな事件に発展、・・・見事解決・・・そこには人間性溢れる解決方法だった。
1)OUR HOUSE 2)TEACH YOUR CHILDREN 3)DEJA VU
4)CARRY ON 5)EPILOGUE・・・5編
・後味・・・良し!
33 7/24 平成猿蟹合戦図 吉田修一

・2011年9月
・朝日新聞出版社
・図書館
・この人の小説は、読みやすく、ひと捻りがあり、読後は「さわやか」。
・今回も幼児を抱えて仕事する女性が出てきますが悲壮感はなく、周囲の人たちの助けられ、生き抜いていく姿が・・・暗くなく・・・。
・ホストクラブの従業員、チェロ奏者、やくざ、国会議員、美大生、秋田県、長崎の離島・・・それぞれが絡み合った・・・終わります。
・車でひき殺した男性には「深いわけ」があり、真相が徐々に明らかに、その秘書にも同じような過去があり・・・誰でも・・何か?・・・があります。
32 7/18(上巻)
7/20(下巻)
目くらましの道(上・下) ヘニング・マイケル
・2007年2月
・創元推理文庫
・メール予約
・夏の休暇を楽しみに待つ、ヴァランダー警部。そんな平和な夏の始まりは、1本の電話でくつがえされた。少女の焼身自殺、目の前で少女が燃えるのをみたショックに追い打ちをかけるように事件発生。
・捜査に向かう自動車内、カセットでオペラ「フィガロの結婚」を聞く、警部に好意を抱きました。(西欧の警部には音楽好きが多いような?・・・)
・上巻・・・結局3名の男性が殺害され、いずれも頭皮の一部が髪の毛ごと剥ぎ取られるという残酷さ!
・下巻・・・合計4名もの残酷な連続殺人事件の犯人を逮捕・・・そのあと・・・
ヴァランダー警部は認知症をわずらう父親を「イタリア旅行」に連れて行く場面でページを閉じ、マデタシ・メデタシ・・・読後も気持ちが良かった。
・暑さも吹っ飛ぶ・・・残酷な描写もありましたが・・・終わり良ければ、すべて良しです。
31 7/15 修道院の第二の殺人 アランナ・ナイト
・2012年3月
・創元推理文庫
・図書館
・煙ただよう古都、ヴィクトリア朝エジンバラ。パトリック・ハイムズは修道院で働く妻と、そこの学校の教師だった女性を殺した罪で絞首刑に処された。
・しかし、彼は妻の殺害は認めたが、第二の殺人は「頑として」否認したまま死んだのだった。
・彼の最後の訴えを聞いたファロ警部補と新米医師の義理の息子のヴァンスは再調査を始める。
・好きになった女性が殺人犯とは・・・それでも逮捕に踏み切るファロ警部補の痛みに同情。
・その女性が舞台女優で「クレオパトラ」「ポーシャ」「マクベス夫人」になり、その「セリフ」が時々、会話として小説に紛れ込む・・・面白さ!(場所が・・・イギリス・エジンバラですよ)
・ラスト、クレオパトラが毒蛇に噛まれて死に行く舞台、彼女は短剣で胸を刺して死亡、悲しい結末でした。
30 7/11 冬の灯台が
語るとき
ヨハン・テオリン



・2012年2月
・早川書房
・図書館
・スウェーデン・エーランド島に移住し、双子の灯台を望む屋敷に住みはじめたヨアキムとその家族、しかし間もなく、一家に不幸が押し寄せる。
・妻を亡くし、幼い子供を育てながら生き抜く男性に尊敬の念、その妻の死因が他殺とか?
は最後の最後まで伏せられて、・・・興味新進?
(それも、ある老人の小さなヒントから・・・女性警官の活躍もあります)
・スウェーデン推理作家アカデミー賞最優秀長編賞、英国推理作家協会賞インターナショナル・タガー賞、「ガラスの鉤」賞の三冠に輝く傑作。
・この島のブリザードの恐怖は紙面からも・・・ラスト、終結は吹き荒れるブリザードも主役。
29 7/7
午前零時のフーガ レジナルド・ヒル
いしだ
・2011年1月
・早川書房
・メール予約
・ダルジール警視は周囲の反対を押し切って職場に復帰、しかし体調はすぐれず、仕事の勘も戻らなかった。
・同僚の奥さんが音楽教師、バッハが好みで、着メロにも使っている様子が面白く、クラシック音楽好きにも興味がある本でした。(あまりミステリーとは関係ないのが・・又・・緊張を除く、息き抜きになりました)
・ラストはまさかの「ドンデンガエシ」の一言。
(もちろん・・・ダルジールと仲間の必死の活躍があってこそですが・・・それだけに「ラスト」が効いていました。)
・読書後の印象は◎。
28
6/19 ローラフェイとの
最後の会話
トマス・H・クック

・2011年10月
・早川書房
・図書館
・講演のため、セントルイスを訪れた歴史学者ルーク。しかし会場には、再会するとは夢にも思わなかった人物が待ち受けていた。その名は「ローラ・フェイ・ギルロイ」。
(20年前、遠い故郷でルークの家族に起きた悲劇のきっかけとなった女性)
・ホテルのラウンジで話す2人、酒のグラス越しに交わされた会話は、現在のルークを揺り動かし、過去さえも覆していく・・・。謎めいたローラ・フェイの言葉が導く驚愕の真実とは?
・2人の会話だけで延々・・・生い立ちから少年時代、父親の仕事、母親の死、遺産の行方等等・・・2人のその都度の心理描写も面白く、ついついページをめくる手も早くなりました。
・無知なローラ・フェイが時々口にする「知的な言葉・格言」のほとんどが「映画]や「TV]の主人公から来ているとは・・・映画も捨てたものではない・・・と痛感!
・ラスト、妻と二人で年老いた「ローラ・フェイ」を看病するシーンに・・・ジーーーン!。
・読後は◎。
27 6/15 007白紙委任状 ジェフリー・ディーヴァー
・2011年10月
・文藝春秋
・メール予約
・2012年2月に予約したが、手元に届いたのは6月、やはり人気があるのですネ。
・「20日金曜、夜の計画を確認。当日の死傷者は数千人に上がる見込み。イギリスの国益にも打撃が予想される」を傍受したメール、イギリス諜報界が阻止作戦のため、緊急指令を出した相手が・・・ジェームズ・ボンド。
・セルビア、ロンドン、ドバイ、南アメリカが舞台、ボンドの活躍が展開される。
・車、拳銃、ワインに対する「好みと知識」、取り巻く美女との関係は相変わらずで・・・450ページの本でしたが、早く読み終えました。
・映画になれば・・・飛んで行きます。
26 6/8 親鸞(下) 五木寛之
・2010年1月
・講談社
・図書館
・忠範〜範宴〜しゃく空〜善信〜親鸞と数度に渡り、名を変えて、俗名「藤井善信」で「越後」に配流されるまでの生きざまを画いた本である。
・「善人なをもて往生す、ましてや悪人をや」で有名な浄土真宗の祖「親鸞」、妻帯をし、念仏修行に励んだ姿・・・師「法然」をも乗り越えて、未来に立ち向かう!
・やはり、最大の理解者は「妻」であります。
・南無阿弥陀仏!・・・南無阿弥陀仏!
25 6/3 死者の名を読みあげよ イアン・ランキン

・2010年3月
・早川書房
・メール予約
・イギリス(スコットランド、エジンバラ)が舞台、ちょい悪・リーバス警部の活躍?
・たばこ、酒類が好きでギャングとも付き合いがあり、謹慎中でも捜査活動をやめないエジンバラ署・警部、その破天荒な行動力には、見習うべきところ多々。(でもタバコ、酒がねえ)
・シボーン女性警部との共同捜査は・・・絶妙!
・550ページの長編でしたが、・エジンバラ・グラスゴーの地名は懐かしく、特にエジンバラ城の描写は・・・旅行中を思い出しました。
24 5/30 解錠師 スティーブ・ハミルトン
・2011年12月
・早川書房
・メール予約
・八歳の時に言葉を失ったマイク、だが彼には才能があった。「絵を描くこと」・「どんな錠でも開くことができる」・・・才能。
・やがて高校生となったマイク、ひょんなことからプロの金庫破りの弟子となり、芸術的な腕前を持つ解錠師になる。
・MWA賞最優秀長編賞、CWA賞スティール・ダガー賞した話題作。
・ミステリーと青春小説をプラスしたさわやかな本でした。
(ハンディがあっても一つの特技があれば道は開けるものです。)
23 5/25
フランキーマシーンの冬
(下)
ドン・ウィンズロウ

・平成22年9月
・角川文庫
・メール予約
・2月17日に(上巻)を終えてからこの(下巻)が借りられたのは5月21日、予約がいっぱいでした。
・今回もオペラのアリアを謳いながら料理をする男(サンディェゴの伝説のマフィア)の活躍を面白く、楽しく読めました。
・ラスト、死んだと思った主人公はハワイで生き延びているのですネ・・・良かった!
22 5/21 利休にたずねよ 山本兼一
・2010年10
・PHP文藝文庫
・弟より借りる
・第140回直木賞受賞作、面白く読み終えました。
・秀吉より「死を賜った」利休の生涯を、その利休に係わった人々が「利休」について語る構成で書かれたユニークな本でした。
・秀吉、三成、忠興、織部、妻・宗恩、家康、武野紹鴎。
・両雄、並ばずとは、「自刃」しか解決方法はなかったか?・・・妻・宗恩の言葉「くちおしい」が今も胸に響いています。

21 5/14 親鸞(上) 五木寛之

・2010年1月
・講談社
・図書館
・後白河法皇の時代、日野家に生まれた忠範(ただのり)、比叡山に籠り(範宴・はんねん)となるが・・・比叡山・内部の実態を「かいま」見、失望、山を降りる決断をする・・・あとは「下巻」のお楽しみ!
20 5/12 天地明察
うぶかた 丁
・平成21年11月
・角川書店
・図書館
・徳川4代の時代、大和暦への改歴作成に取り組んだ碁師「安井春海」の活躍の「おはなし」。
・水戸光圀、山崎闇斎、関孝和等との交わりも面白く、「事をなす」人には、必ず良き相談相手や擁護者がいるものですネ。(本人の人間性もありますが・・・)
・この時代に「数学」や「天文学」をしていた人がいるなんて???
・後味の良い本でした。
19 5/1 ・火焔の鎖
ジム・ケリー
・2012年1月
・創元推理文庫
・メール予約
・27年前、米空軍輸送機が墜落。この事故で九死に一生を得たマギーは、とっさに乗客の死んだ赤ん坊を自分の息子とすり替えていた。なぜ?子供を手放したのか?
・少女の失踪や不法入国者を取材しながら真相を探る「ドライデン」は、拷問された男の死体を見つけてしまい・・・。
・大旱魃にあえぐ沼沢地を舞台に敏腕記者が錯綜する謎を解き明かす物語。
・すり替えた理由は分かりましたが、人物関係が複雑、過去と現代の交錯、筋も追いつらく、読みつらい小説で、読後の印象も「イマイチ」。
18 4/25 特捜部Q
(キジ殺し)

ユッシ・エーズラ・オールスン
・2011年11月
・早川書房
・図書館
・映画「ドラゴンタトーの女」を彷彿させる小説で、◎でした。
・「特捜部Q」は未解決の重大事件を専門に扱うコペンハーゲン警察の新部署ですがカール・マーク警部補と奇人のアサドの珍コンビの活躍を描いています。
・20年前に無残に殺された十代の兄、妹、犯人はすでに収監されているが彼一人のはずがない。事件の背後には政治経済を牛耳るエリートたちの影もちらつく。
・同じ寄宿舎生活をしていた男女のもつれた関係が・・・あらわになり・・・。
・「キミー」という女性の悲惨な生活と復讐劇に胸が躍りました。
17 4/13
4/17
真鍮の評決(上・下) マイクル・コナリー
・2012年1月
・講談社文庫
・メール予約
・丸1年・私には一人の依頼人もなかった。だが妻とその愛人の射殺容疑で逮捕されたハリウッド映画製作会社オーナーは弁護を引き受けて欲しいという。証拠は十分、アリバイは不十分。
・下巻・・・裁判途中でオーナーが射殺され、裁判が終わるが・・・何と意外な犯人が浮かぶ。
(あまりにもアッケなく・・・ページが終わり・・・茫然!)
・読書感も良くありませんでした。
16 4/7 眼鏡屋はは消えた 山田彩人
・2011年11月
・東京創元社
・図書館
・高校の学園祭で「眼鏡屋は消えた」という演劇を実行しょうとするが、学校から中止の要請があり、やる、止めるの意見が出て・・・学生の死体が発見され・・・自殺とされるが・・・。
・記憶喪失になった元学生の、今は教師になった女性が・・・真実に迫る「はなし」。
(もちろん、イケメンの男性が推理を組み立て・・・解決にむかうが・・・。)
・文章が饒舌・・・結末も・・・ちゅうぶらりん・・・これもあり???
・第21回鮎川哲也賞受賞作品で読んでみたくなった本。
15 4/3 緋色の十字章 マーティン・ウォーカー
・2011年11月
・創元推理文庫
・メール予約
・フランスの長閑な片田舎、村を揺るがす大事件が発生する。警察署長ブルーノが捜査を開始、戦功十字章を受けた英雄が腹部を裂かれ胸にナチスの鉤十字が刻まれていた。
・その村で子供にテニス、ラグビーを教えて崇拝されているブルーノの捜査が開始、人間性豊かで独身、女性にも人気があり・・・ワイン、パン、フォアグラ、トリュフ、胡桃と料理を味わいながら・・・美人捜査官との恋愛も絡んで、楽しい1冊でした。
・犯人像が浮かび上がるが・・・過去の事件も絡み、穏便に捜査を終える姿勢も良く、後味もスッキリ!でした。
・フランスのそんな村を旅行したくなりました。
14 4/1 よろずのことに
気をつけよ
川瀬七緒
・2011年8月
・講談社
・メール予約
・第57回江戸川乱歩賞受賞作品でしかも女性作家は13年目ぶりとか?
・惨殺死体に「怨念」と「呪術」とが絡む、オドロ・オドロの世界に最初から引き込まれました。
・その原因は単なる交通事故でしたが・・・。
・コーヒー豆に関してのマニアックな描写にもフフフ。
・我らのトレーニング登山の「愛宕山」も出てきたりして、楽しく読めました。
・健康な男女がひとつのベッドで寝て、何もなく過ごせるなんて?・・・「きせき」かも!
13 再会 横関 大
・2010年8月
・講談社
・図書館
・第56回江戸川乱歩賞を受賞した作品。
・小学校の同級生の男女4人が各々成人し家庭を持ったり、警察官になったりしていたが
女性の子供が「万引き」をし、捕まるところから事件が起こる。
・小学生の時に埋めた「タイムカプセル」、幼い男女の友情や恋心・・・等が事件をきっかけに
4人がかかわり、捜査も思わぬ方向に・・・アッという結末!
・南良刑事の存在がユニークで面白いく、後味の印象もよかった。
13 3/26 ねじれた文字
ねじれた路
トム・フランクリン

・2011年9月
・早川書房
・メール予約
・ホラー小説を愛する内気なラリーと野球好きで大人びたサイラス。1970年代末の米南部でふたりの少年が育んだ友情はあるキッカケで無残に崩れる。
・それから25年後自動車整備工になったラリーは少女失踪事件に関与したのではないか?と疑われながら孤独に暮らす、そして大学野球で活躍したサイラスは治安官となった。
・町で起きた新たな事件が、すべてを変えた。過去から目を背けて生きたきたふたりの運命は、
いやおうなく絡みあう。
・対称的は2人の人生、幼児から大人までの生きざまが交互に、前後に描写され、白人、黒人社会の赤裸々な実態も・・・。
・読み応えのある本に◎です。
12 3/18 図地反転 曽根圭介
・2009年9月
・講談社
・図書館
・妹を幼児の時に殺害された過去を持つ、一杉研志は刑事になり、事件を追いかける日々。
・警察組織の防衛のため、冤罪と思われる男性の周辺を探るうちに「元刑事」との接触に遭遇、彼も新犯人を調査していた。
・ひとつの事件を「裏」と「表」から眺めれば、意外な事実が隠されていた?・・・が判明するらしい?そんな「書名」の本が「図地反転」で目の付けどころが勝負・・・に拍手。
・「元刑事」の捜査が「こうをそうし」、やはり「冤罪」と証明される結末でした。
11 3/15 異境 堂場舜一
・2011年6月
・小学館
・図書館
・左遷された新聞記者「甲斐」、同僚の失踪事件を追いかけますが、そこはそれ上役との軋轢、警察組織との守備範囲の問題が絡んで・・・困難を極めますが・・・小さな情報を寄せ集めて全貌を明らかにする「おはなし」。もちろん「特種」になり、復帰か?は不明。
・そんな大きな事件でもないのに340Pの小説に仕立て上げるのは「さすが」。
・記者さんも「命がけ」です。
10 3/11 フィデリティ・ダブの
大事件簿
ロイ・ヴィカーズ
・2011年12月
・図書刊行会
・図書館
・スミレ色の瞳が印象的な美貌の女賊「フィデリティ・ダブ」の活躍を書いた短編小説。
・顔が命・宙吊り・本物の名作・偽造の定番等12編からなり、軽く、「謎解き」の妙味が味わえます。それに殺人が絡まないのも印象的でした。
・こんな女賊に出会いたいものです。
9 3/7 刑事さん さようなら 樋口有介
・2011年11月
・中央公論社
・図書館
・なかなか面白く読め、後味もスッキリ! ◎です。
・須貝警部補、高卒で娘は中学生、禁煙を強いられている40代後半の捜査活動をする中で同僚が自殺する。警察組織としては不都合な詳細を隠蔽、報道を差し控えるという手段もとられる、・・・一方両親の喧嘩が元で育児放棄になり、児童相談所で育った「ヨシオ」、いまは在日のおやかたの焼き肉店を手伝い、貯金も70万たまり、普通の生活になれてきていた。
・後半、そんな2人が接点をもち・・・事件はアラヌ方向に向かう。
・弱者が強いものを殺害、それには深い「訳が」あった?
・ヨシオと美女・久美の関係が「ほのぼの」として良い。
8 3/5 沈底魚 曽根圭介
・2007年8月
・講談社
・図書館
・第53回江戸川乱歩賞受賞作
・警視庁公安部外事課の二課(中国と北朝鮮)担当の「不破」、同級生のj女性が不審死、背後関係を探る中で、事件に巻き込まれる・・・。
・同僚との確執、中国のスパイの暗躍、ふだん新聞記事にならないところでの赤裸々な、国と国との情報戦が繰り広げられる。
・ラスト、「なぜ・スパイ」になったか?・・・子供の病気で「人体移植」は必要になり、「金」が必要だった・・・との告白・・・現代社会の一端を「かいま」みた感じ。
7
2/29 壊れた海辺
ピータ・テンプル
・2008年1月
・ランダムハウス講談社
・メール予約
・2007年度の英国推理作家協会(CWA)が選ぶダンカン・ローリー・ダガー賞に輝く(かつてはゴールドダガー賞と言われ、その年のイギリスで刊行された長編ミステリーの中でその頂点に立つ作品に授けられるもの)
・550Pの本でなかなかストーリーの中に入れず、場面がアチコチ、人物があれこれ、やっと終盤になり、行間にもぐりこめましたが・・・。
・たしか、オペラと文学を愛し、病持ちの主人公「キャシン」ポートモンロー署・署長は孤独で2匹の犬と暮らす。捜査ミスから同僚を死なせ、心身に傷を負った彼は故郷の海辺の町に戻り、働いていたが、篤志家の老人が殺害、捜査に駆り出させられる。高価な時計を売りに来た「アポリジニ」の若者たちに容疑がかかり、追いつめた警察は2名を射殺、1名を逮捕で一件落着に見えてが・・・。
・海辺の環境問題、原住民とのいさかい等社会性は十分、そちらの方面に「力点」が強く出ていました。
6 2/17 フランキーマシーンの冬
 (上)
ドン・ウインズロウ
・平成22年9月
・角川文庫
・予約(長い日々を待ちました)
・長い日々を待ちましたが、その割には内容がイマイチ。この作家は人気があるのですネ。
・でも本ので出だしが・・・しびれました。
(自分流に生きるのは骨が折れる。・・・・ボタンを押すとスピーカーから大音量で「ラ・ボエーム」が流れだす。・・・今フランクはキッチンに入っていきながら、ロス・アンヘレスの声に合わせて歌う。(ア・クワンド・ヴィエン・ロ・ズジェーロ・・・)こんな具合に・・・しびれませんか?
・元妻、恋人も、もちろん美人、仲間もいて良い人生の最中に・・・事件に巻き込まれるが「強い」なんて・・・「強く、死なない」でも下巻がありました。
5 2/13 夜明けのパトロール ドン・ウインズロウ
・2011年7月
・角川書店
・図書館予約
(9カ月間待ちました)
・主人公は「サーファー」兼「探偵」とは欲張りな「キャラ」です。(もちろん個性的)
(おまけに、大学で犯罪学を勉強し、趣味がロシア文学とか・・・)
・カリフォルニア州の最南端、サンディゴのパシフイックビーチ。探偵ブーンダニエルは夜明けのサーフインをこよなく愛する。周りには波乗り仲間「ドーン・パトロール」の5人の面々。新顔の美人弁護士補が訪れ、行方不明者を探してくれとの仕事、短時間で解決予定が困難を極め、ブーンの中の過去の亡霊が呼び覚ます。
・強く、女性にもてて、個性ある5人の仲間との交流、女性サーファーの恋人もいて・・・「夢の中のような物語」でした。
・少女密輸事件もメデタシ・メデタシ!(後味の良い本でした)
4 2/7 いたって
明快な殺人
・グランド・ジャーキンス
・2011年4月
・図書館
・頭を割られた妻の無残な死体、その傍らには暴力癖のある知的障害の息子、クリスタルの灰皿。
・現場を発見した夫アダムの茫然自失ぶりを見れば犯人は明らかなはずだった。
・明らかになるねじれた家族関係と過去の封印されたタブー。
・ラストの逆転も鮮やかな、心理×法定サスペンス小説。
・過激な性的描写にはついていけない場面もありますが、面白く、ページをめくりました。
3
パンチョ・ビリャの罠
クレイグ・マクドナルド
・2011年10月
・集英社文庫
・図書館
・1957年、アメリカとメキシコ国境の町。中年小説家ヘクターの前にの置かれた袋にはメキシコの英雄、「パンチョ・ビリャ」の首が入っていた。そこから、名門大学の秘密結社、FBI、メキシコの悪党が繰り広げる、首の争奪戦が始まる。
・57歳のヘクター、糖尿病、酒の飲みすぎで、時々起きる目の症状もいとわず、戦いに挑む、若いメキシコ娘との恋模様ありの」悪戦苦闘」の物語。
・時にはオーソン・ウエルズ、マレーネデートリッヒとの交流の昔・話も出で、どこまで真実か?
・懐かしの「映画」もテーマになったり・・・。
・波乱万丈のわりには、コミック性があり、軽く読めました。
・メキシコ娘に出来た子供は「ヘクター氏」の「忘れ形見」でだったとさ?
2 1/24 衝撃を受けた
時代小説傑作集
・2011年9月
・文藝春秋
・弟より借りる
・藤沢周平「暗殺剣虎ノ眼」・山田風太郎「正義の政府はあり得るか」滝口康彦「異聞浪人記」
・岡本綺堂「冬の金魚」菊池寛「忠直郷行状記」・えのもと滋民「血みどろ絵金」
・それぞれ傑作で、人間の機微に触れ、余韻が強く残りました。
1 1/4 お順(勝海舟の妹と五人の男) ・2010年10月
・毎日新聞社
・弟より借りる
・父小吉、兄勝海舟、夫佐久間象山、剣豪島田虎之助、浪人村上俊五郎をめぐるお順の物語。
・幕末から明治維新の激動期、小さな身体の女の身で思うまま「痛快」に生き抜いた女性がいたとは?・・まさに奇跡と思いました。
・ただ時代の流れが早く、個人個人の感情の起伏まで詳細に描かれているとは思いません・・・それが残念。
番号 月日 題名 作者・表紙 年度・発行者 あらすじ・寸評