2009年
気まぐれ読書


47 12/25 断絶 堂場舜一
・2008年12月
・中央公論社
・図書館
・ある地方の海岸、女性の散弾銃による死体が発見されたが・・・警察は自殺とするが刑事石神は疑問を抱く・・・。
・国会議員の跡継ぎ問題、知事との軋轢、議員と秘書が絡み合い疑問が疑問をうんで真相に迫る刑事の正義感と執念が良い。
・いまどき殺人事件の身代わりになって秘書が出頭なんて、少し古臭いが・・・。
・夜長に読書はこんな本が適当です。
46 12/19 隠蔽捜査 今野 敏
・2005年5月
・新潮社
・図書館
・東大出のキャリァー、警察庁・総務課長と私大出で警視庁の刑事部長が主人公、(小学校からの同級生)と組織間の対立、上司とのいさかいがある中で警察官が犯人の事件が発生する。
・一方、総務課長の浪人中の長男が薬物の吸引をしているのが見つかり、「もみ消すか?いなか?}を悩むキャリァー。
・苦悩するキャリァーが最後に摂った行動とは?
・後味の良い本ですが、緊張感や盛り上がりが「もうひとつ」でした。
45 12/12 病める狐
(上・下)
ミネット・ウォルターズ
・2007年7月
・創元推理文庫
・図書館
・2003年CWAのゴールド・ダガー・最優秀長編賞受賞作品と言うわけで読み終えたが・・・???。
・由緒ある軍人の家系を誇るロキャーフォックス家の老婦人エイルサが自宅屋敷のテラスで死体となって発見される。深夜、寒空の下の出来事であり、老衰のための病死と結論ずけたが、殺人の可能性も消えたわけでない。その背後に横たわる謎を解き明かす小説。
・移動生活者、地元住民、動物虐待が入り混じり、英国・ドーセットシャーの小さな村の限定された空間を舞台にしているので意識は集中できるが、何分変化も限られて、上下二冊は時間がかかりました。
44 11/21 アダマースの
饗宴
牧村一人
・2009年7月
・図書館
・メール予約
・この作品は第16回松本清張賞受賞作品だったので読みましたがもうひとつピンとこなかったのが残念でした。
・アダマースとは「ギリシャ語」でダイヤモンドとか?
作家はイロイロな言語に通じてるものですネ。
・男性を刺し殺し8年の刑からでてきた女性「笙子」、暴力団の抗争に巻き込まれるが「遺産のダイヤ」を手にするまでのオハナシ。
・そのダイヤモンドの「隠しどころ」にウヘー!。
43 11/15 廃墟に乞う 佐々木譲
・2009年7月
・文藝春秋
・図書館予約
・北海道の刑事「仙道孝司」は犯人逮捕の大失敗で精神的ストレスが溜まり、今は現場を離れ療養中の身。
・その彼に知り合いの女性から依頼が来る、「おおやけ」の捜査は出来ないが被疑者の裏側から独自の感や人間味で潔白の証明を見つける、庶民目線の感覚が心温まる。
・寂れた北の小さな都市の風情も描写され、組織と個人の対立もソコソコにこの
作家の刑事シリーズは好きになりました。
42 11/13 シェイクスピア
シークレット
(下)
ジェニファー・リー・キャレル
・2009年5月
・角川書店
・図書館
・シェイクスピアの「失われた戯曲」とは?−その名は「カーディオニー」。
・この本ではそれが見つかったとの設定で、シェイクスピアの様々な謎を解き明かしながらこの戯曲を手に入れる冒険に乗り出すのだが・・・の下巻。
・追いつ、追われつ、殺し、殺され、裏切りあり、二転三転・・・読者の頭はクラクラ、の割には余韻が残らなかった。
・もっとも「ハムレット」「リア王」「ロミオとジェリエット」リチャード二世」等のセリフが多用され舞台の雰囲気は理解できるが・・・。
41 11/11 ゴールデン
スランバー
伊坂幸太郎
・2007年11月
・図書館
・予約(3ケ月待つ)
・題名はビートルズの曲「黄金のまどろみ」からだそうで私は聞いた事がないのですが・・・。
・総理大臣をラジコンヘリで爆死させた容疑で指名手配された青柳雅春が大学時代の元彼女、同好会の仲間等の協力で逃亡し、整形手術をし姿をかえ生き延びるオハナシ。
・会話が饒舌、場面が前後の前半は読みにくいが後半は一気に読みえた。
・若者の生態、会話が面白くリアル。
・現代の「おとぎ話」です。
40 11/3 シェイクスピア
シークレット
(上)
ジェニファー・リー・キャレル
・2009年5月
・角川書店
・図書館
・ロンドン、グローブ座。「ハムレット」の稽古中だった演技監督ケイトの元に、三年前に訣別した恩師であるシェイクスピァ学者・ロズが訪れ、重要なものを見つけたから、ケイトの助けがいると「小さな箱」を預かるが、ロズは同日夜、グローブ座で死体となって発見される。
・この箱をめぐり殺人者に追われるケイト、ロンドンからアメリカ・ハーヴァード大学、ニューメキシコ州、ワシントンDCと逃げながら核心にせまるが・・・。
・殺されそうで殺されない延々と続きそうで、スケールは大ですが、緊張感がイマイチ、でも「下」は読みたいものです。
39 10/31 ユダヤ
警官同盟(下)
マイケル・シェイボン
・2009年5月
・新潮社
・図書館
・犯人は「ヘルツ・シェミッツ」、ヘルコの父親、ランツマンの伯父とは?
・「訳者あとがき」に改変歴史SF+ハードボイルド・ミステリー+純文学という、境界を侵犯しジャンルを横断する文学、いわゆるスリップ・ストリーム文学の意欲作でエンターティンメント作品として非常に優れているとか。
・ユダヤ教の一端の生態の勉強になった事はは「確か」です。
38 10/27 ジョーカー
ゲーム
柳 広司
・2008年8月
・角川書店
・図書館
(メール予約)
・「秘録陸軍中野学校」で明らかになったような「スパイの活動」を短編小説にした数少ない本である。
・出身国、場所、人種、男女の異なる人間、「だまし」「だまされ」「裏をかき」「情報を得る」手段を選ばない「勝てば官軍」の様子が生き生きと描かれ面白く読み終えました。
・教壇に立った中佐が言います「貴様たちに与えられているのは、目の前の事実だけ、その事実以外の「何ものか」にとらわれた瞬間、即ちそれは貴様たちの弱点になる」と。
37 10/21 ユダヤ
警官同盟(上)
マイケル・シェイホン
・2009年5月
・新潮社
・図書館
・安ホテルでヤク中が後頭部に一発、傍らにチェス盤、プロの犯行か?
・2007年、アラスカ・シトカ特別区。流浪のユダヤ人が築いたその地は2ケ月後に米国への返還を控え、警察も「やるき気」がないが殺人課刑事「ランツマン」は謎のチェス盤に興味を引かれ捜査を開始する。
・アラスカにこんな特別区があるなんて?
・07年、この本で「ヒューゴ賞」「ネピュラ賞」「ローカス賞」の「トリプル・クラウン」を制した。
・ユダヤ社会の生態がリアルに描写され、興味深い。
・下巻が図書館で見つかればいいなぁ・・・。
36 10/18 ストーム ポリス・スターリング
・2001年6月
・アーティストハウス
・図書館
・イギリス、スコットラ
ンド、アバディーンが舞台、女性刑「ケイト」がヒロイン。
・航行中のカーフエリーが沈没、九死に一生を得たケイト、職場に復帰するが連続女性殺害事件に巻き込まれる。
・刑事で多忙にもかかわらず、素人演劇に参加、シングルマザーで一人息子を育て、最も伯母の援助はあるが、恋愛もありでまさに働く女性の「見本」か?
・最後の犯人探しで二転三転はいただけないが・・・。
・作者は言う「生き残る人間の話を書きたかった」と・・・まさにその通り。
35 10/7 ルルージュ事件 エミール・ガボリオ
・2008年11月
・図書刊行社
・図書館
・長編ミステリーの創始者、エミール・ガボリォ「ルルージュ事件」、ウィルキー・コリンズ「月長石」といわれています。
・その本、未亡人の遺体発見から犯人の死で幕を閉じるが、わずか5日間の出来事で物語の展開に軽快さはなく、ほとんどが登場人物の回想、告白に費やされワクワクドキドキ感が乏しい。
・これが古典のミステリーといえば、そうかも知れません。
・事件の背後には名門家の家庭の不和や葛藤、「子供のすり替え」がテーマでした。
34 10/2 判決の誤差
・2008年12
・双葉社
・図書館
・今年から始まった裁判員制度、裁判員にタマタマ選ばれた仁岡充を軸に他の裁判員との「やり取り」、「私生活」をマンガチックの短い会話、スピーディな展開が現代風?
・ページを繰るのが早く。アッという間に読み切れました。
・作家がどこで若い女性の言葉使いや、ホームレスの人たちのそれを取材するのでしょうか?
・己が裁判員に当たれば、当然出席したいと思っていますが・・・。
33 9/22 笑う警官 佐々木譲
・2007年5月
・角川春樹事務所
・図書館予約
・この題名の本に読み覚えがありましたが・・・スウェーデンの作家「マイ・シューヴァル」と「ペール・ヴァールー」のマルティン・ペックシリーズの本でした。
・映画化も予定とか?
楽しみが増えました。
・女性の変死体が発見され、水村巡査と判明、容疑者となった津久井巡査部長に射殺命令がでてしまうが、かって「おとり捜査」で組んだことにある佐伯警部補は潔白を証明するため、有志と極秘裡に捜査を始める。
32 9/19 不法取引 リー・ヴァンス
・2009年6月
・日本経済新聞出版社
・図書館
・ウォール街のエリート、「ピーター」、名門投資銀行の幹部社員であったが妻が何者かに殺され、自分に向けられた疑惑を晴らすため真犯人を捜しはじめる・・・。
・ゴールドマン・サックスの元パートナーから作家に転身、理想とする作家は「スコット・トゥロー」「ジョン・ル・カレ」とか。
・証券業界、ナチスによる美術品強奪、モスクワへの調査等展開の多様さ驚くが、母親が子供へ残す物は何か?・財産?仕事?伴侶?
・すっきりしないエンディングが、これ、又、面白い。
31 9/11 13階段 高野和明
・2001年8月
・講談社
・図書館
・第47回江戸川乱歩賞受賞作品というわけで読み始める。
・冤罪をはらす仕事に協力すれば多額の収入が得られると聞いた保護観察中の青年が真相をあばくストーリー。
・保護観察・冤罪・検事・保護司・被害者・加害者・私刑・刑務官・死刑さまざまな人のかかわる裁判制度も含め、問題小説であるが「なんせ」複雑、ドンデン返しも2回、3回、ついていけない部分もありました。
30 8/22 警官の紋章 佐々木譲
・2008年12月
・角川春樹事務所
・図書館
・自殺した父親の復讐をちかう現役の警察官、狙撃を計画するが・・・。
・警察組織の縄張り意識、同期生の友情、執念の張り込み、女警察官の意地、北海道警察を舞台の作者得意の小説。
・失敗はするが仲間の「すくい」で小さな事件が終わります。こんなエンディングも軽さに拍手。
29 8/17 動かぬが勝 佐江衆一
・2008年12月
・新潮社
・弟より借りる
・「動かぬは勝」
50歳を過ぎ隠居後に剣術を習いはじめた上州屋幸兵衛、還暦記念に奉納試合に出て1年目は敗退するが再度の挑戦で勝ち上がるまでの話。習い事は「いつでも」と「継続」とか。
・「永代橋春景色」
用心棒に落ちぶれた武士が捨てられてた6歳の幼児と暮らすうちに刀を捨てて生き抜く覚悟をする話。
(幼児には折檻の跡があったり、現代に世相に通じるものがありました)
・迷い、怒り、泣き、笑い、懸命に生きる市井の人びと・・・これぞ人生の極意。
28 8/15 朱夏
今野敏
・1998年4月
・幻冬舎
・図書館
・青春・朱夏・白秋・玄冬から採った書名である。
・妻を誘惑されたけ刑事が友人の刑事と内密に犯人を捜すが・・・。
・一人っ子で妻が夫をないがしろにする家庭の子供は「まともに生育」しないと本は語っています。一理はあるようですが・・・全てでは?
・殺人事件も起こらない小説ですが家庭内の日常生活、警察組織の軋轢、友人のありがたさを感じさせる本でした。
27 8/9 モーターマウス
にご注意
・2008年10月
・ソフトバンク文庫
・図書館予約
・エンジニアの不審な死、インチキレースの疑惑、NASCARをめぐって大規模な不正が行われている?
真相を探り出すため、あたしとフッカーはライバル・チームの輸送トラックを盗み出すが、中からチーム・オーナーの全裸死体が!
・軽い乗りで、恋人同士の二人がイチャつきながら犯人を追う青春マンガ小説。
・予約した以上は読み通さなければ・・・と少し意地になりましたが・・・。
26 8/2 氷の華 天野節子
・2008年6月
・幻冬舎文庫
・図書館予約
・スリルがあって面白く登場人物になったような気分で暑さを忘れました。
・金持ちで子供がいない専業主婦、夫の子供を身篭ったという不倫相手を毒殺するが何日過ぎても被害者が妊娠していたという報道がない。殺したのは本当に愛人だったのか?嵌められたのではないか?
疑心暗鬼になる・・・。
・いわゆる倒叙ミステリーで美人の悪女対執念の刑事、人生観の異なる人間の対決が楽しめます。
・最後の最後はアッけないが・・・。
25 7/27 スネークスキン
三味線
ナオミ・ヒラハラ
・2008年4月
・小学館文庫
・図書館
・日系人初のアメリカ作家クラブ賞受賞作品。
・ラスヴェスのカジノで50万ドルを手にした日系人男性が殺された!かたわらには壊された三味線が・・・

・殺人容疑をかけられた親友G・Iの無実を晴らすべく日系人庭師マス・アライが奔走する。
・オキナワの歴史と戦時中の日系人収容所での事件が複雑に絡み合う、裏に隠された真相とは?。
・マスは日系二世でアメリカ生まれの日本育ち、多数の二世はアメリカ生まれのアメリカ育ち、マスはマイノリティで広島で被爆、無口になるのも「むべなるかな」自分がしゃべらないので相手に口を開かせてしまうところが探偵マスの武器でもある。
・軽く読みとうせるが「どうして」内容は重い。
24 7/21 制服捜査 佐々木譲
・2006年3月
・新潮社
・図書館
・北海道、志茂別駐在所・川久保篤巡査部長が活躍する小さな地域の警察事件記録です。
・駐在所だけあって目線が地域住民に向いていて暖かいまなざしが読書後に余韻を残します。
・「逸脱」では警察官より人間の正義感、「割れガラス」は家庭内暴力を、「仮装祭」では未解決事件をたくみに取り込んみ、警察組織、村の顔役、別荘住民とのイザコザ等社会の縮図が描かれています。
23 7/15 ウォリス家の
殺人
D・M・ディヴァイン
・2008年8月
・創元推理文庫
・図書館予約
・人気作家ジョフリーの邸宅に招かれた幼なじみのモーリス。最近様子がおかしいジョフリーを心配すに懇願されての来訪だったが、そのジョフリーが殺害された。
・複雑に絡み合った家族、憎しみ合う兄弟、イギリスのロンドン、グラスロー、リバプールやオーストリァのインスブルッグの地名も登場する英国本格の妙味溢れる作品で昔、アガサ・クリスティを彷彿させるようでした。
・若い頃のあやまち、養子縁組、不倫、死んだと思ってた息子、財産、相続問題が絡まった内容でした。
・夫婦でも心の中は闇の部分があるとか?
ましてや他人は?です。
22 7/5 秋月記 葉室 麟
・2009年1月
・角川書店
・弟より借りる
・筑前の小藩、秋月藩で専横を極める家老・宮崎織部への不満が高まり、間小四郎らは仲間の藩士たちと共に糾弾に立ち上がり、成功するが・・・。
・「山は山であることに迷わぬ」「雲は雲であることを疑わぬ」人だけが、おのれであることを迷い、疑う。それゆえ、風景を見ると心が落ち着くのだ。・・・このセリフに納得。
・ラスト、小四郎は「余楽斎」に名を変え玄界灘の玄海島に流されるが気分は「静謐」そのものであった。
・今年の直木賞の候補作品に上がっていました。
21 6/30 数独パズル
殺人事件
シェリー・フレイドント
・2008年1月
・ヴィレッジブックス
・図書館
・数独パズルは、今100ケ国に広まったのはこの三年間、日本人が考えたとは驚きです。ミステリーもパズルも「謎解き」は楽しいものです。
・理論数学研究所の研究者のケイト、恩師「パズル博物館」の館長から来て欲しいとの依頼で「ニューハンプシャー」に帰って来るが恩師は「何者か」に殺される。
・伯母、行方不明になっている教授の教え子、近所の知り合い、警察署長、ネコ等が活躍、モール建設問題も絡みますが、お茶漬けサラサラ気分の本。
20 6/15 チャイルド44
(上・下)
トム・ロブ・スミス
・2008年2月
・新潮文庫
・図書館予約
・スターりン体制下のソ連。国家保安省の敏腕捜査官レオはスパイ容疑者の拘束に成功するが狡猾な副官の計略にはまり片田舎の民警へ追放される。
そこで発見された惨殺体、連続少年、少女殺害事件の犯人探しが始まる。
・「捕まえてみれば弟」とは最後の最後。メデタシ、メデタシで終わっているのが救い。
・国家の威信?、組織の規律?、個人の尊厳?、家族の絆?葛藤を封じ込め、愛する物を危険にさらしながらも真犯人に」肉迫・・・。「手に汗を握る」で読みふけりました。
19 6/10 川は静かに
流れ
ジョン・ハート
・2009年2月
・早川書房
・図書館予約
・2008年度アメリカ探偵作家最優秀賞受賞作と聞いて飛びついたが・・・少々苦手な内容でした。
・殺人の濡れ衣を着せられて故郷を追われたアダム。苦境に陥った親友のために数年ぶりに川辺の町に戻ったが、待ち受けていたのは新たな殺人事件だった。
・親と子、継母と連れ子、兄、妹の絆を哀しくやるせなく、鮮やかに描いているが・・・。
・この本、表紙と裏表紙に「本にらくがくや、しるしをつけないで下さい」と「しおり」がありました。
18 5/30 贖罪の日 クリス・ムーニー
・2008年11月
・講談社文庫
・図書館予約
・女性科学捜査官ダービー・マコーミック、15歳のとき、親友が連続女性誘惑犯に連れ去られた事件を「心の傷」として抱えていた。そしい23年後、彼女の前に女子校生誘惑事件が発生。暗い記憶が甦る中、人間として事件に立ち向かうが・・・。
・犯人が近くのFBI捜査官とは! 邪道な!怒り心頭!
・犯人の動機が、「いま・ひとつ」分かりにくかった。
・評価の満足度は50パーセント。
17 5/21 スリーピング
ドール
ジェフリー・ディーヴァー
・2008年10月
・文藝春秋
・図書館予約
・カリフォルニア州モンテレー郡で「マンソンの息子」の異名をとる殺人カルト集団の元リーダー、ダニエル・ペルが脱獄するという事件が起きた。捜査の指揮を任されたダンスは「キネシクス」を駆使した事情聴取を行い、ペルの思考に入り込み次の行動を予測し、捕らえようとするが・・・。
・2段書き、543ページの長編小説ですがダンスになったように一気に読み終えました。
・捜査機関相互の軋轢、上司との人間関係、家族関係の面白さ、男女の恋愛模様も織り込まれ十分に読み応えのある小説でした。
・二重、三重の「ドンデンカエシ」も楽しみです。
16 5/17 私刑 パトリシャ・コーンウェル
・1995年12月
・講談社
・Iさんより
・凍てつく冬のニューヨーク。ひらひらと雪が舞うセントラルパークで無残な女の死体が発見される。恐怖の殺人鬼ゴールトが遂にその姿を現した。
・スカーペッタ、マリーノ警部、ベントン捜査官の必死の追跡が続きルーシーのIT頭脳が冴えるが・・・。
・終盤の姿が見えない殺人鬼の恐怖が行間にあふれ出る。
・アッけない幕切れにもかかわらず、又読みたくなる「シリーズもの」です。
15 5/11 迷路 キャサリン・コールター
・2003年8月
・二見書房
・Iさんより
・被害者はみな廃屋に組んだ迷路を歩かされ、舌を切り取られていた。
・この事件で姉を失ったレーシーはFBI捜査官となって密かに犯人を追い続けていた。
・上司の敏腕捜査官との職場恋愛も絡み、読み応えもあるが、細やかな心理描写の翻訳が少なく、ストンと胸に落ちなくて、まどろっこしく感じた。
・レーシーの父、母、義理の兄との確執、職場内での嫉妬、人間の模様は面白く読めました。
14 5/6 フロスト気質 R・D・ウイングフィールド
・2008年7月
・創元推理文庫
・図書館
・作者が79歳で亡くなられて作品は数多くないとか?
残念です。それにしても年齢の割にはフロスト警部の活躍ぶりの描写にはバイタリティがあふれ出ています。
・女性へのセクハラもなんのその、上司の「イヤミ」や苦言にもへこたれず誘惑事件の捜査に奮闘する姿は中高年への励みになります。
・生きたまま、少年が見つかって「ああ!よかった」。
13 4/25 フロスト日和 R・D・ウイングフィールド
・1997年10月
・創元推理文庫
・図書館
・ジャック・フロスト(警部)でありながらその性格、服装、言動はおよそ組織の一員としては失格ながら持ち前の度胸と明るさでチョッピリ活躍します。
・なんど「吹き出したことか」読みながら・・・。
・TVをつけながらでも読めるし、雑音が入っても読める本ですがコレを主人公にした作家に敬意を評します。(作者は多分、A型でしょうネ)
12 4/14 捜査官
ガラーノ
パトリシア
コーンウエル
・2007年8月
・講談社
・図書館
・褐色の肌、漆黒の髪、さまざまに変化する瞳、秀でた容姿と確かな手腕をもつガラーノはマサチューセッツ洲警察捜査官。
・20年前の老女殺害事件を再捜査するように命じられる。彼が動き出そうとした矢先に脅迫と不吉な予感が・・・。
・女性の地区検事や女性捜査官に惚れたり惚れられたりの活躍は主人公に成り代わりたい心境になりました。
・伯母や子猫にもやさしく接する心情は「今風」の若者です。
11 4/12 刑事の墓場 首藤瓜於
・2006年4月
・講談社
・図書館
・若くて美人の女子大生が殺害され、犯人を追う刑事たちの配属先は「刑事の墓場」といわれている所轄所で左遷された者ばかり集まっていた。
・犯人を追うストーリーというより上部の組織と末端の刑事たちとの軋轢、葛藤のお話で結末にはアッと驚きました。
・現代の「おとぎ話」のようで「ほのぼの」とした人間の暖かさが見えました。
10 4/1 警察庁から
来た男
佐々木譲
・2006年12月
・角川春樹事務所
・図書館
・タイ人の16歳の少女を助け女性人権会議ジャパン札幌事務所の酒巻純子が欠けt込んだ派出所、身元保証人として来たのが暴力団員、札幌薄野の風俗店で男性の客が転落死に不審の監察官が来た。
・警察庁から来た男の内部調査の始まり、始まり。
・読みやすく、身近な内容なので行間にも入り込めて
ページをめくるのが早かった。
・現時点で警察と暴力団との癒着はあるとは思いませんが下部の方では「うまい汁」を吸っているかも知れません。
9 3/25 訣別の森 末浦広海
・2008年8月
・講談社
・図書館
 (予約)
・第54回江戸川乱歩賞
受賞作品。
・ドクターヘリコプターでの緊急出動から救助までの冒頭の描写から本の中に吸い込まれるように読み進めた。
・知床半島が舞台、自然保護運動、元自衛隊員男女恋愛関係、北海道犬等が絡み合うスケールの大きな作品、「まさか」と思う場面もあったが・・・。
・日常生活から離れた活動、ドクターヘリの話は今風で興味深く読めたり、
「エゾシカ」の繁殖撲滅に「オオカミ」を放つと言う「話」も実際にあるとか?
知らぬ事ばかりでした。
8 3/21 暗黒街の女 ミーガン・アボット
・2008年11月
・早川書房
・図書館
(予約後すぐ借りる)
・貧しい娘がビジネススクールに通いながら怪しげなクラブの経理の仕事をしていた。ある日エレガントな衣服をまとった暗黒街で一目置かれる存在の女性・グロリアに気に入られ仕事を手伝い始めるが・・・。
・彼女の信頼を勝ち取って裏社会で顔を知られるが「ろくでなし」のギャンブラーに心を奪われ、運命が変わることになる女の話。
・酒、タバコ、ギャンブルにのめり込んでしまった男に「ほれる」女性の心情が今でもわかりかねますが・・・
現代でもいるんですネ。
・グロリア亡き後暗黒街を泳ぐ貧しい娘が逞しい。
7 3/18 ストローベリー
ナイト
誉田哲也
・2008年9月
・光文社文庫
・図書館
(予約後約3ケ月間待つ)
・ノンキャリァーの美人女性警官、若くして警部補になり殺人現場を仕切るがヒトクセ、フタクセもある刑事仲間との葛藤、家庭内でのイザコザを乗り越えて連続殺人事件に挑む。
・劇画を小説にしたのか?
過激なセリフ、残酷な殺害模様の描写思わずのけぞりそうになりました。
・闇サイトが絡む若者の一端が描かれているのも「今風」、今の若い人には受けそうな本でした。
・黒幕がキャリァー警部補で、この動機がイマイチ不明でした。
6 3/13 脳男 首藤瓜於
・2000年9月
・講談社
・図書館
・第46回江戸川乱歩賞受賞作。
・連続爆破の犯人を追いかける身長190CM、体重120KGの巨漢の刑事、こんな身体でよく動けるもんと思いますが・・・。
・アメリカ帰りで「犯罪者の精神鑑定」を行う女性が活躍するスリリングで知的な小説でした。
・ヨハネ黙示録をなぞったような犯罪の様子、自閉症の少年が立ち直り捜査に協力するありさまに「こんな事がアルンカイナァ」と思ってりして・・・。
・ページをめくるスピードはいつもより速めでした。
5 3/7 鉄の枷 ミネット・ウォルターズ
・1996年11月
・東京創元社
・図書館
・英国、60代の女性が浴槽の中に裸で横たわり、頭には鉄製の轡をかぶり、そこからイラクサと野菊が突き出していた。自殺と思われたが性格上自殺とはほど遠く捜査が始まった。
・シェイクスピアの四大悲劇「マクベス」や「ハムレット」の会話も取り込み、複雑な親子関係、友人関係が絡みあって最後まで読ませる推理小説でクーパー部長刑事の人間味が気持ちよい。
・CWAゴールド・ダガー賞受賞作。
・作者のコレまで前、二作品ともども期待に反しない本でした。
4 2/20 武揚伝
(下)
佐々木譲
・2001年7月
・中央公論社
・図書館
・幕府徳川の開陽丸を駆使し、函館戦争に参加するが薩摩・長州の朝廷軍に敗北、明治政府は人材として利用。
・北海道開発事業の指導、気象庁の設立、東京農学校の創設、メキシコ移民事業等挙げられる。

・栄達は求めず、政争には加わらず、回想録も記さず、自らの専門能力を十全に生かすべく働いたようです。
3 2/5 武揚伝
(上)
佐々木譲
・2001年7月
・中央公論社
・図書館
・榎本武揚の満4歳(1840年)からオランダ留学、幕府艦船「開陽丸」船将になる幕末までを描いた554Pの大作。
・幼年期に父親手作りの地球儀を与えられ、ものごとを「大きく捕える」ことを学んだのがその後の人生に影響したようです。
・人間は家庭環境、社会環境、地球環境、宇宙環境の左右されます。
・まさに「鉄は熱いうちに打て」です。
2 1/25 死体農場 パトリシア・コーンウェル
・1994年12月
・講談社文庫
・図書館
・教会からの帰途、11歳の少女が尾行されベッドから連行され殺害された。死体の一部は切り取られていた。
・ケイと殺人課刑事マリーノの極悪犯に対する壮絶な死闘が始まった。
・母親が娘を殺す
「ミュンヒハウゼン症候群」、最近新聞紙上を賑わした京大付属病院での事件を彷彿させられた。
・心身に病気を持つ人が殺人を起こす事件、最近は多く見られますが、それだけ社会全体が悩んでいるような気ガします。
1 1/12 ユニット 佐々木譲
・平成15年
・文藝春秋
・図書館
・妻と幼児を殺された男性、警察官の夫から暴力を受けて家を飛び出した若い女性と5歳の男の子。
・住み込みで働く作業場に暴力警察官の手が延びて来る。一方、復讐を誓う男性も着々と準備をおこたらないが・・・。
・その時代の社会問題になった話題を掬い上げうまく小説にまとめてあげて読者にページをめくらせています。
・メデタシ、メデタシで幕。
番 号 月 日 題名 作者と表紙 発行者・年度 あらすじ・寸評