2008年
気まぐれ読書
33 12/31 剣岳・点の記 新田次郎
・文藝春秋
・昭和53年1月
・H氏より借りる
・昨年の9月、剣岳に登山した際、映画化」の記事を耳にしたので原作を「読みたいナァ」と思っていたところ偶然に「山の会のHさん」が持っていたので借受ました。
・測量官「柴崎」氏がいかにして「剣岳」の山頂に三角点を設置できたか?を小説にした本で登頂が明治時代とは驚きである。
・パーティの団結、天候の読み、決断力今でも山での「ノウ・ハウ」は変わりません。
32 12/18 運命の書 ブラッド・メルツァー
・角川書店
・2008年1月
・図書館
・マニング大統領の若き補佐官ウエスが主人公。
・レース場で行われたイベントのさなか、大統領等を狙った狙撃事件が起こり次席補佐官ボイルが命を落とす。狙撃犯のニコは逮捕、精神科病院へ。
・8年後マレーシャで死んだはずのボイルを目撃したウエスは独自で調査を始める。
・原文か?翻訳か?
文章がこま切れで、会話も短く、スピーディではあるが人物描写に難点があるようで読後の印象は良くはなかった。
31 11/30 曇天に
窓があく
阿部牧郎
・講談社
・2008年7月
・弟より借りる
・部屋住みの風間啓四郎にとって、御前試合で勝つことは、藩での出世と道場の娘と結婚が出来て、オマケに道場の後継者となれるまたととない機会だった。
・時代は幕末、風雲急をつげる時、田舎の若者の姿を描く小説。
・軽いのりの本で読み流しができ、若者向き、わたしには向いていませんでした。
31 11/14 おそろし 宮部みゆき
・角川書店
・208年7月
・弟より借りる
・17歳の「おちか」、身内の不幸な出来事で、ピタリと他人に心を閉ざしていまった。江戸・三島屋という店を構える叔父夫婦に預けられた娘が・・・「黒白の間」で客の応対を任せられるが・・・。
・おそるおそる客と会った「おちか」は、次第に話に引き込まれて、次々訪れる人々の話は次第に「おちか」の心を溶かし始める。
・人の話を聞くという行為は、自らの話を語ることにつながり、お互いが心の負担から開放される事のようです。
・哀切にして不可思議。三島屋変調百物語事始です。
30 10/30 青の懺悔 堂場舜一
・PHP研究所
・2008年5月
・図書館
・元大リーガーの野球選手の息子が誘拐され身代金を要求される
・元捜査一課刑事、今は私立探偵、真崎薫が捜査依頼を受ける。
・人間の内面、感情の震えが私にはイマイチ伝わってこなく、結末もアッケないようでした。
・日本で私立探偵の小説はリアリティがないように感じました。
29 10/14 死因 パトリシャ・コーンウェル
・講談社文庫
・1996年2月
・図書館
・潜水禁止地域の川で発見されたジャーナリストの変死体。溺死か?、他殺か?ダイビングの目的は?背後を探るうちに浮かび上がってくる狂信的カルト教団の影。
・今回も天才プログラナー・ルーシーの活躍が目立ちました。
・前半に細かい伏線があり、後半一気に謎解きが加速するスタイルはこのシリーズの特徴でしょうか。
・ヒロインとウェズリーの大人の関係も少しあったり・・・。
28 9/27 恋する
A・I探偵
ドナ・アンドリュース
・早川書房
・2005年8月
・図書館
・IT企業が優れたAI(人工知能)、チューリング・ホッパーを生み出す。同社のAIはインターネット上でユーザーの調べ物を手伝い、チェスの対戦相手を務めたりします。
・彼女はいつのまにか人間と同じ感情を持つようになりました。
・彼女のプログラマーザックが何日も職場に姿を見せてないのに気がついた彼女が行方を捜し始める。
・パソコン、インターネット用語が行きかう本ですがこんな事が現実に現れるのもそう遠くないかも?
・アガサ賞最優秀長編賞作品。
27 9/12 異邦人
(上・下)
パトリシャ・コーンウェル
・講談社文庫
・2007年12月
・図書館
・全米女子テニス界のスタープレイヤーが休暇先のローマで惨殺、遺体は傷つけられ、くり抜かれた眼窩には砂が埋め込まれていた。
・イタリア政府から依頼を受けた法医学コンサルタントのケイ・スカーペッタは、法心理学者のベントンと共に事件の調査に乗り出す。
・日々進歩していく科学捜査の技術についていき、いち早く作品に取り入れる決意には脱帽。
・ラスト、複雑な人間関係に、行間まで読み切れないもどかしさは残りました。
26 8/31 イスタンブールの群狼 ジェイソン・グッドウイン
・早川書房
・2008年1月
・図書館
・オスマン帝国近衛新軍の4人の士官が次々に惨殺死体で発見され、司令官は聡明で鳴る宦官ヤシムに調査を依頼する。
・19世紀トルコという舞台設定、イスタンブールの街そのものを主役にした異色の歴史小説である。
・著者はミステリー分野では新人ながらベテランの歴史著述家、この本はアメリカ探偵作家クラブ賞を受賞作品。
・トプカプ宮殿やブルーモスクからポスポラス海峡を眺めたいネ。
25 8/17 雪虫 堂場瞬一
・中央公論社
・2001年11月
・図書館
・伯父も父親も警察官で、刑事鳴沢了が新潟を舞台に連続殺人事件を追い求めます。
・刑事の「シリーズもの」という事で夏にはピッタリと思い読みました。
・尋問のセリフ、聞き込みでの態度での描写にいささか違和感がありましたが・・・。
・事件と家族の隠された真相、恋人との別離が絡まり、軽く楽しく読み過ごせました。
・次作も読みたいと思いました。
24 8/12 ウオッチ
メイカー
ジェフリー・ディーヴァー
・文藝春秋
・2007年10月
・図書館
・新作が発売されるとミステリーファンを書店に走らせているリンカーン・ライムシリーズ、通算7作目。
・連続殺人鬼「ウオッチメイカー」を追う「ライム」「サックス」「セリットー」等のチームワーク抜群のメンバーの活躍が展開されます。
・終盤、どんでんかえしの連続でアレ!アレ!でしたが暑さも吹っ飛ぶ511ページ。
・キネシクスの専門家キャサリン・ダンスを迎え万全の布陣も興味深い。(証人や容疑者のボディランゲージや言葉遣いを観察し「分析する科学」、供述が真実であるかどうか?を見抜くエキスパート)
23 8/6 ストリート
キッズ
ドン・ウィンズロー
・創元推理文庫
・1993年11月
・図書館
・1976年5月、米国の副大統領候補の上院議員が行方不明の娘を探してほしいと言ってきた。期限は民主党の大会前まで。
・プロの探偵に稼業のイロハを叩き込まれた
元ストリート・キッズ・ニール、ナイーブな心を減らず口の陰に隠して胸のすく活躍は読んでからのお楽しみ。
・軽快な文書、軽いが豊富な内容の会話は真夏向きで涼しくなります。
・舞台がロンドンとくれば興味深深・・・。
22 7/27 聖域 大倉崇裕
・東京創元社
・2008年4月
・図書館・予約
・マッキンリーを極めたほどの男が、なぜ難易度の低い「塩尻岳」で滑落したのか?
事故か、自殺か?の山岳ミステリー。
・三年前の事故以来、山に背を向けて生きてきた草庭は、好敵手であり親友の「死」の謎を解き明かす為に再び山に向き合う事を決意する。
・夏山を登るのと違い、ザイル、ピッケル、アイゼンを駆使しての冬山ですが雰囲気は十分、理解できましたが惜しむらくは舞台を「日本百名山」の一つにして欲しかった・・・。
・山に魅入られ趣味を長く続けるには「就職先」を見つけるにも難しく、お金を貯まらないようですが・・・。
21 7/26 ブラック
リスト
サラ・パレツキー
・早川書房
・2007年8月
・図書館
・無人屋敷に出入りする不法侵入者の正体を突き止めてほしいと依頼を受ける。女探偵ヴィクは張り込みを開始、発見したのは屋敷内の池に沈んでいた黒人男性だった・・・。
・9・11以後の混迷するアメリカを舞台にヴィクの活躍を描いた英国推理作家協会最優秀長編賞受賞作品。
・猛暑の合間に読んだP−726の大作に暑さも吹っ飛びました。
・「黒人問題」「テロリスト」「赤狩り」「上流社会」の問題ごとが右往左往。
20 7/12 美山
たそがれ
メール
野路すみれ
・2008年2月
・糺書房
・購入
・山友達の友人が自費出版された本。
・京都・美山在住の女性、「主婦のひとり言」「パソコン格闘記」「語学留学」「旬菜エッセイ」等を242ページにまとめられ、60歳、還暦記念に出されました。
・とにかくパワフルで興味深深、読後には「元気」のおすそ分けにあずかれます。
・特に旬菜エッセイでは参考になるところが多々ありました。
19 7/10 ビッグアースの殺人 ジョン・エヴァンス
・2008年4月
・講談社文庫
・図書館
・主人公はカナダ人のコンピューター・プログラマー、1年の2/3は仕事、残る時間を休暇に気ままなバックパーカー、(行き先は低料金の第三世界)。
・ヒマラヤ山脈を眼前のネパール、アンナプルナ・サーキットのトレッキング中、無残な他殺体と遭遇、真相を探ろうとする。
・サンフランシスコ、インドネシア(バリ島、ロンボク島)、ロンドン、西アフリカのすさまじい移動距離、まさに世界を股のトラベルミステリー「大きな地球・ビッグアース」です。
・推理そのものはイマイチですがネパールの地名にひかれ読みましたがモロッコへも行きたくなりました。
18 6/27 KIZU(傷) ギリアン・フリン
・2007年10月
・早川書房
・図書館
・新聞記者カミル、少女殺害の取材に故郷に戻ってきた。(母との確執で家を飛び出した土地に)
・事件の真相にせまると共に彼女の過去の傷がパックリ口をあける。
・煙草、麻薬、酒、リストカット、家庭内暴力、不純交際を赤裸々に描写、緊張感でまさに「手に汗」。
・現在の若者の生態の一部を「覗き見」した感じで日本も違わないような気がしました。
・英国推理作家協会賞受賞作品。
17 6/17 骨(上下) ジャン・パーク
・2002年6月
・講談社文庫
・図書館
・シェラネバタ山脈山中に殺人遺体の発掘に同行する犯人、死体捜索犬、法廷人類学者、警察官、新聞記者のアイリーン・ケリーの捜索活動が克明に描かれ、犯人の仕掛けた爆破装置に命からがら逃げ帰るのが「上巻」。
・犯人の影に怯えながらも夫や友人に助けられながら果敢に立ち向かうケリーの姿にページを繰るスピードが思わず速くなる。
・犯人との格闘と結末はアッケないが後の「ヒトヒネリ」が醍醐味。
・2000年度MWA賞最優秀長編(エドガー賞)受賞作品。
16 6/2 接触 パトリシア・コーンウェル
・1997年12月
・講談社文庫
・図書館
・ゴミ廃棄場で発見された胴体だけの死体。最近バージニアで連続している猟奇殺人か?
その夜、スカーペッタ宅に被害者の切断された写真が写っているメールが届く。発信者の名は「DEADOC」・死のドクター。
・犯人が試みる恐るべき殺戮の手段とは?
・バージニア州検視局長ケイ・スカーぺッタが主人公のシリーズでDNA鑑定、コンピューター犯罪など常に最先端の素材を扱い、読者をひきつけるには小説家もひと一倍の努力が必要ですネ。
・結末はアッケないですが最後まで読者を引っ張る筆力は相当なものです。
15 5/25 緋色の記憶 トマス・H・クック
・1998年3月
・文春文庫
・図書館
・ある夏、コッド岬の小さな村のバス停に、緋色のブラウスを着た女性が降り立つ・・・・そこから事件が始まるが最後のページまで「何が起こったのか?」の全容がつかめない小説で知らず知らずにページをめくりました。
・精緻な美しさで語られる1997年度MWA最優秀長編賞受賞作品。
・「嵐ガ丘」とも異なる一種の不倫小説とも言えますが・・・。
・作者は技巧をみだりに弄せず、抑制してもしきれないものが突き抜けてくるとき、現実と虚構の境を失って暗闇に吸い込まれる。これぞクックの醍醐味とか!
14 5/23 シティー
ブラッド
クラーク・ハワード
・1995年5月
・ディビーエス
 ブリタニカ
・図書館
・シカゴ市警のジョー・カイリーは親しかったパートナーの同僚刑事が殺され復讐を誓う。
・シカゴ市警の官僚機構、巨大な犯罪組織の分厚い壁に阻まれながらも孤独な戦いを続けて解決に至る。
・ラスト、アッケない爆破事件で終わるが「男の根性」を見るようなまさに任侠の世界。
・残された同僚刑事の妻との恋愛感情、容疑者との友情、女性上司との関係が横糸にスリリングな展開、ページをめくる手も早くなります。
13 4/29 修道士の
頭巾
エリス・ピータズ
・2003年5月
・光文社文庫
・図書館
・修道士カドフェルシリーズ「3」、1981年CWA「イギリス推理作家協会」のシルヴァー・ダガー賞受賞作品。
・土地を教会に寄付する事で楽隠居を考えた荘園主が食事中に悶死、殺害に使われたのは「修道士の頭巾」の異名を持つトリカブト。それもカドフェル修道士が調合したものが悪用されたとあっては見過ごせない。
・その荘園主の妻は42年も前に将来を誓い合った女性とは、甘酸っぱい哀しさを漂わす会心の作品。
・カドフェル修道士の若者を見る目、洞察力、慈愛のココロ、ウエールズ地方の田舎の描写も心地よく、行きたくなりました。
13 4/20 聖女の遺骨
求む
エリス・ピーターズ
・2003年2月
・光文社文庫
・図書館
・12世紀、イングランド、シュルーズベリー大修道院の修道士達は教会の権威を高めるために、寒村の教会に残された聖女の遺骨を引き取る旅に出るが村人の反対に会いトラブル、おまけに反対派の急先鋒の地主が殺害される・・・。
・修道士「カドフェル」シリーズの第一弾がこの小説。
・十字軍に参加し、沿岸警備の船長等の変わり種修道士、行く先々で幾人もの女性たちと波乱に充ちた生活やその他数々の経験を経てきただけあって人を見抜く目の確かさ、なかなかの人物が推理、解決します。
・TVドラマにもなっているとか?
ぜひ見たいものです。
12 4/14 真夜中の
青い彼方
ジョナサン・キング
・2006年9月
・文春文庫
・図書館
・エヴァーグレース国立公園の広大な湿地帯(世界自然遺産)が舞台のハードボイル小説。
・静かな夜の川で連続幼児誘惑殺人の新たな被害者を発見した元警察官、事件への関与を疑われ、単身調査を始めた矢先、またも子供が消えた。
・湿原を行くカヌーの描写が秀逸、その場所で乗りたい気分大、そのぶん犯人へのアプローチが唐突な感じがしました。
・2003年アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞受賞作品。
11 4/5 凍える森 アンドレア・M・シュンケル
・2007年10月
・集英社文庫
・図書館
・2007年ドイツミステリー大賞受賞で映画化も決定とか?楽しみ。
・1950年、南バイエルン地方の森に囲まれた静かな農村で起きた凄惨な一家皆殺事件。
・なぜ家族が殺されなければならなかったのか?犯人は?
・近所の農夫、村人、友人、郵便配達人たちの証言から意外な事実が明らかになる。
・訳者いわく、村社会にひそむ暗部、因習に縛られた欲望や不信、「信仰」と言いう名の偽善ではなかったのか?
・たんたんと書かれた文章だから余計に読者をひきつけました。
10 4/1 祝宴 ディック・フランシス
・2007年12月
・早川書房
・図書館
・主人公マックス・モアトン、レストラン経営シェフが食中毒事件、爆破事件に遭遇、疑問を抱き捜査に乗り出すがブレーキ故障、自宅の放火にも見舞われ満身創痍ながら事件は解決
・・・メデタシ!メデタシ!。
・恋人はヴィォラ奏者でコンサート風景や演目の解説があるのも目新しいが以前の本と比較すればハラハラドキ感が薄い。
・解説によれば息子さんとの共著とか?
ナルホド、どことなく違和感がありました。
9 3/29 デクスター
幼き者への
挽歌
ジェフ・リンジー
・2007年3月
・ヴィレッジ
ブックス
・図書館
・デクスター・モーガン。表の顔はマイアミ警察の鑑識技官、人あたりの良い好青年、だが裏の顔はー殺人衝動が抑えきれず、満月の夜に悪人を狩る「闇の仕置き人」。
・文書も歯切れ良く残酷な殺人現場もスッキリした印象を受け、心理描写も細かくページをめくりました。
・ラスト、幼き兄弟の話になりゴチャゴチャともつれマンガ的て終わり。
・米で放映中のドラマで話題沸騰とか?
8 2/25 正当なる
狂気
ジェイムズ・クラムリー
・2007年11月
・早川書房
・図書館
・心に深い傷をおった私立探偵C・W・シュグルーは親友の精神科医マックの頼みをことわり切れず、盗まれた診療記録を追うことに。
危険のない調査のはずだだったが、目の前で容疑者が次次と惨殺されていった。
・まさにハード・ボイルド、・酒・女・暴力・レイプ・車・拳銃の備品がスピーディーに展開、文化、風土の違う我々にはついていけない部分も多々。
・こんな小説にはまる人もいるのですネ。
・私にはあまり・・・でした。
7 2/16 大鴉の
啼く冬
アン・クリーヴス
・2007年7月
・創元推理文庫
・図書館
・新年のシェトランド島、孤独な老人を夜に訪れた黒髪の少女は、4日後の朝、雪原で死んでいた。で始まるCWA最優秀長編賞受賞作品。
・最後の最後まで犯人像が掴みきれないがイングランド本島とノルウェイを橋渡しするかのようなシェトランド諸島の雰囲気が十分堪能できます。
・時より出てくる地名「エディンバラ」がなつかしい。
6 2/10 悪人 吉田修一
・2007年4月
・朝日新聞社
・図書館
・若い女性が峠で絞殺される。その犯人と女性の交友関係、家庭環境が入り混じった群像模様がテンポ良く描写せれ読後は爽やかになりました。
・本当の「悪人」とは?
読んだあともはっきりしませんが、そこがこの本のよいところかもしれません。
作者の弱者への気配り、目配りガ如実。
・久しぶりに良い本に出会いました。
5 2/5 ダイアルMを
回せ
ジャック・リッチー
・2007年9月
・河出書房新社
・図書館
・短編、15編が編集された本でリッチータッチというべき独特の味わいがどの作品にもはっきり刻印されている。
・寝る前、身体が温まるわずかなひと時までに読み終えることが出来る貴重な睡眠薬替わりになる事、確実。
・この作者の長編も読みたいものです。
4 2/3 愛する者に
死を
リチャード・ニーリィ
・2007年7月
・早川書房
・図書館
・「私は殺人を計画している」奇妙な書き出しで始まる手紙の送り主は殺人の顛末を手記にするから出版しないか?というのだった。
・業績不振の出版社社長コスティンは飛びついたが、だがそれは周到に仕組まれた罠だった。
・父親を忘れられない女性、母親を慕う男性が結婚をしていて、女性は精神分析医にかかっている最中で、事件と微妙にからんでくる。
・期待を裏切る大胆な意外性がストーリィ、トリックが作中にちりばめられているが正直??な所もあったような。
3 1/22 三河のドミンゴ 大野憲一
・2007年12月
・中日出版社
・弟より借りる
・大野さんの「DVD付き・歌バカ人生」の本で読み終えて、うらやましく嫉妬すらおぼえました。
・両親や声に恵まれ高校の教師のかたわら声楽の勉強、その後の音楽生活の充実ぶりには驚くばかり。
・DVDで聞いたテノールのソフトで甘い声は聞いた人々をウットリさせたことでしょう。
・好きな事に携わり人生のほとんどの時間、それに没頭でき、かつ大成できた人のひとりではないでしょうか?
・「我が人生悔いなし」
2 1/20 氷の家 ミネット・ウォルターズ

・1994年4月
・東京創元社
・古本市場で買う
・由緒あるカントリーハウスの使われていない氷室から身元、性別、年齢も判然としない死体が発見されというのが物語の発端。
・視点がめまぐるしく変わり、主要登場人物のほとんどが何か「いわくありげ」、はたしてどう展開し、どう収束するのか?やっと中盤以降輪郭が明確になってあとは一気呵成。
・1992年度CWA最優秀新人賞を授与された作品。
・面白く読み応えのある小説で◎。
1 1/10 ブラック・ドッグ ジョン・クリード
・新潮文庫
・平成19年5月
・図書館
・アイルランド沖に不時着したパイロットの最後の一言
「ブラック・ドック」、英国の元秘密情報部員ジャック・ヴァレンタインは50年前の認識票を調べた。簡単なはずの捜査は・・・彼の前に浮かび上がった意外な謀略とは?
・英国推理作家協会賞受賞作家が放つ冒険小説。
・イギリス、アメリカのスパイ組織まで関わるスケールは大きいがその分人物描写が浅く、裏切り物が「恋人」であったとは、合点がいかない。
・主人公の作る「男の料理」をブランディと共に味わいたいと思いました。(アイルランドの海を見ながら)
番号 月日 題名 作者と表紙 発行者・年度 あらすじ・寸評